北タイ山岳地域における

自給のための適性農業研修

高地陸稲を植えるための等高線研修をおえたメトゥ村の農業グループ

北タイネットワークの様々な活動

「防火帯作り]
2. 毎年乾期になると森林火災が発生し、深刻な被害をもたらす。そこで、各村が協力し、森林火災発生時に被害を食い止めるための防火林を作ることになった。メトゥ村の山岳少数民族カレン人の防火帯作りを支援している。

「生徒達による植樹」
3. サマーン郡ナーファン村の生徒達の植樹を支援し、多目的樹の苗を供給した。これは「タイ国農業の日」のための指定村の記念行事である。

「地域共有林の境界線作り」
4. 地域の人々が森林資源の使用と維持、保存する権利の獲得はタイ国における大きな問題となっている。メトゥ村の農民達は、彼らの地域共有林権が公式に認知されることを希望しており、伝統的に使用してきた地域共有林の境界線を示す標示を木につけている。

「産直市」
5.  チェンマイ有機農業生産者組合の農民は、有機農産物を定期的に移動市で直売している。毎週土曜日はチェンマイ市内の「自然農業生産者と消費者北タイネットワーク」事務局1階にあるインブーンセンター(有機農産物販売店)で、日曜日はチェンマイ市から約30キロ離れたランプーン市で、また水曜日にはこの写真のようにチェンマイのダラ高校で販売している。

「自然農場ツアー」
6.  チェンマイ有機農業生産者組合や他の活動でもタイ国内、国外から多くの訪問者を受け入れている。カナダのボランティアがハツンポイ村の自然農場を訪れている。

「消費者グループ活動」
7.  農民が直面している問題や殺虫剤使用の危険性、有機農産物への関心を高めるために、いくつかの消費者グループと協同で活動している。「自然農業生産者と消費者北タイネットワーク」の主な理念は、消費者と生産者が金銭的な関係だけでなくより相互支援的な関係を築き上げていくことである。チェンマイの消費者グループが、メータ村の「チェンマイ有機農業生産者組合」の農場を訪問している。

8. 「チェンマイ有機農業生産者組合」の農民が育てた野菜や果物と、地域の市場で一般的に売られているものを比較し、残留農薬をテストしている。これらを通して、消費者は自分達が普段食べている物がどのように作られ、また有機農法生産者と消費者の連帯感を高めることができるだろう。

「環境のインブーンセンター」
9. インブーンセンターは、「自然農業生産者と消費者の北タイネットワーク」事務局の1階にあり、「チェンマイ有機農業生産者組合」の加工食品の販売を行っている。商品の多様化のため、他NGOや地域で生産された健康や環境に配慮した自然食品や薬草加工品、書籍、手紡ぎ草木染め綿製品も販売している。

「学生の自然農場ツアー」
10. チェンマイの「高校生消費者クラブ」が有機農場を訪問し、生産者と交流後有機イチゴ摘みを行った。

持続可能な農業の理論ワークショップ

11. バンドゥーム村にて農民達に「持続可能な農業の概念と原理」についての第1回ワークショップを行っている。中央トレーナー:「自然農業生産者と消費者の北タイネットワーク」代表、チョムチュアン ブーンラホン

 

12. メトゥ村でのワークショップ。「タイ近代化農業の歴史、開発と村」などの話の後、小グループに分れ、現状とビジョンなどを話合う。

13. ドンチャン村でのワークショップ
右側トレーナー:生産者部門担当、ガツダ ブッダ

自然農場研修ツアー

14. オムロン村の農民が有機農業を学ぶために、1993年にできたメータ村自然農場を訪れた

15. メトゥ村の農民が、メーテ郡パデーン村の「チェンマイ有機農業生産者組合」の自然農場を訪れた。オーナーの農民の体験談に耳を傾ける参加者達。

16. バントゥーム村の農民がメータ村のモデル有機農場を訪れ、有機野菜栽培法などを学んでいる。

持続可能な農業の技術研修

「農地計画」
17. メトゥ村の農民が、高地での有機農業をどのように行うか学んでいる。Aフレームを使用して、高地陸稲を植えるための講習や整地のための測量をしている。

「土壌改良」
18 ドンチャン村、オムロン村、バンドゥーム村の農民が、ランプーンのひな育成会社から卵殻を回収している。卵殻は粉砕後、カルシウムを強化するため腐葉土と混ぜ合わされる。また、有機肥料と混合することによりカルシウム質も向上させることできる。

19. 農民達は、多種類の有機肥料や堆肥と混ぜ合わせることでミネラル、土壌微生物などを含む土壌改良法を学んでいる。ドンチャン村の農民がもみ殻燻炭と腐葉土を混合し、カリウムレベルを上げているところである。

「播種と発芽モニター」
20. 種子を発芽するためには、さまざまな技術を学ばなくてはならない。例えば、採種時期、種の種類、播種期、種の保存法、各発芽法をモニターし最適なものを決定する。農民がお互いに、伝統的な技術や成功例などを交換した。

「環境的病害虫管理 」(EPM)
21. 既成の殺虫剤に代わる病害虫防除として、地域の各種薬草が利用できる。これは農民がインドセンダン、月桃、レモングラスを混合しているところである。各薬草を1キロずつ混ぜ合わせ、1リットルの水を加え1晩寝かせておく。翌日絞り、その抽出物は1対10の割合で水と混ぜ合わせ、自然防虫剤として使うことができる。

「土壌微生物の活用」 (IMO)
22 土壌改良に有効な土壌微生物を促進するにはさまざまな方法があり、魚、果物、野菜はそれぞれ異なる方法で使用することができる。これは砕いたバナナの茎とサトウキビ粗製糖1キロずつを混ぜ合わせ、1週間から1ヶ月発酵させている。その後500対1の割合になるよう水を加え、完熟堆肥に添加したり作物に散布するなお、魚の場合は1000対1の割合に薄めて使用する。

「液肥」 
23. 即効性の液肥あるいは緩効性堆肥は、肥沃な土壌に促進させるのに活用される。バンドゥーム村やオムロン村の農民達が、土壌への窒素固定に有効な液肥の作り方を学んでいる。牛糞、水牛糞や鶏糞と生ゴミを1対3の割合で混合し、水を加え1週間保存し、10倍に攪拌し即効性堆肥として使われる。

「バイオ肥料作り」
24. 家畜の糞を米ぬか、ココナッツ油粕や泥炭コケ、水と混合し、4×1mの防水容器に保管し、15日間毎日かき混ぜるとボカシができ上がる。その後、追肥や苗床に使用する。

「発酵完熟堆肥」
25. 完熟堆肥 は、牛糞、泥炭コケ、稲わらと豆ガラ、雑草などから作られ、これらの層に水分補給する。それは温度に応じて発酵していき、15日ごとに約3ヶ月間、水分補給し切り返す。

「灌漑システムの設置」
26. ドンチャン村のルエン農場で、電気ポンプで池から水を汲み上げ、灌漑パイプを設置している。

27. 汲み上げられた水は、竜眼、バナナ、レモングラスが栽培されている果樹園に引かれる。土壌改良のため、大豆も栽培されている。後部左側はスプリンクラー用の貯水タンク。「これで乾期も若い果樹に潅水できるようになる。」と農民は喜んでいる。左:日本人専門家 北代るり

28. オムロン村のブーンドン農場は谷間にあり、イチゴ畑には灌漑用パイプとスプリンクラーが設置された。イチゴ畑にはバナナ、パッションフルーツ、レモングラス、マンゴー、グアバなども植えられ、キャベツ、ブロッコリー、香草などが間作されている。右側のドラム缶には液肥が入っている。

フォローアップと支援

29. 農業研修後は、スタッフが定期的に村を訪ねている。特に近代農法から有機栽培法に切り替える最初の2-3年間が、困難なことが多い。メトゥ村の自然農場の休憩所で、農民がスタッフと現状と問題点、解決法などを話し合っている。
30. 毎月、村内の「チェンマイ有機農業生産者組合」のメンバーが集まり、チェンマイ市内までの運搬をどう組織づけるか、農産物の価格、組合の方向性や規則、マーケッティング問題などを議論している。スタッフも月例会に参加し、問題解決に協力している。また各村の農民リーダーは、事務局で行われる「チェンマイ有機農業生産者組合」の月例会に参加している。

31. ドンチャン村での月例会

 

 

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