キツイのプロジェクトはどのように始まったのでしょう。
ICAケニアでは3年がかりの農村地域総合開発を二つの地域で経験し、その効果から次なる3年プログラムの実施を望んでいました。彼らは最貧困地域の代表者を集め、ニーズや意欲などを調査。キツイはニーズと住民のやる気の二つの面から、ICAの方法で開発を行うのに適していると判断したのです。
国際協力事業団(JICA)と協働する意味とは?
キツイでの総合開発に関し、ICAケニアからの相談を受けたICA日本では、ケニア側と十分な協議を重ねJICA のパートナーシップ事業への事業申請書を提出しました。JICAがその事業を受諾し、ここに3者の協同によるプロジェクトが開始される事になったのです。
地域をよく知るICAケニアのフットワーク。ICA日本のNGOとしての国際協力活動の手法と人材。それにODAであるJICAの資金力や大型プロジェクトの経験。そうした三者三様の立場と得意を活かし、不足は補いあえる村落開発は大変有効だとICAでは考えています。このプロジェクトを始めるに当たり、まず混成チームでキツイの村々を訪ね、住民の本当のニーズを明らかにするワークショップを重ねました。合計500人以上の村びとの声を引き出し、キツイでの農村地域総合開発はケニア政府の許可さえ得られれば、直ちに行うべきという判断に達しました。
どんな活動を行っているのでしょう?
生きていくのに最低限必要な水の問題を解決するための井戸の建設が急ピッチで行われ、同時に計画に沿って、リーダーシップ研修・アグロフォレストリ−・衛生・収入向上などの取り組みを行っています。キツイに点在する30カ村が対象です。各活動についてこのホームページのほかのページで紹介していますのでご覧下さい。
ICAの開発に特徴的なことは?
ICA では人を育てる事に最大の注意を払っています。どんなプロジェクトも、まずに初めに草の根レベルの人々にリーダーシップ研修を行います。ひとり一人がリーダーとしての自覚を持つようになるリーダー研修はICA独自の手法による参加型ワークショップで行われています。リーダーとしての自覚は活動に対する当事者意識を育てます。それがなければ、いわゆる援助慣れが起こり、プロジェクトはその場限りで終ることになりかねません。
2年が過ぎたキツイのプロジェクトではひとり一人の意識が高まり、村と村、グループとグループの間でこれまでの活動の成果や失敗の経験を分かち合っています。活動を熱心な人々が集まり、自分たちのグループや自分たちの村の将来について、積極的な意見を出すようになってきました。自分たちの問題は自分たちで解決したいという意識が強くなっています。これまでの活動を正しく見つめて、間違っていることは改めつつ、今後は自分たちが行政に対してもはっきりした意見や提案をしていこう。そんな頼もしい意見も聞かれるようになってきました。
住民が力をつけ、政府と直接パートナーシップを結べるようになれば、同じ道路ばかり何度も作り替えるといった無駄遣いはなくなり、地元の人々に本当に必要で適切なリソース(人・モノ・金・エネルーギーなど)が提供されるはずです。適切な開発のための人材育成。そのお手伝いをすることがICAの仕事といっても過言ではありません。