マハラシュトラ州プネ郡にあるアンダーレ、カタルカダック、カンボリ、ジャワル村は農業が主産業で、現金収入を得るために、多くの青壮年層が近隣都市に通勤、あるいは出稼ぎに出ている地域です。

村の家は土と水で作られていて、部屋は居間と台所、小さな洗い場と、こぢんまりとした作りになっています。昔はトラが多く生息していたため、家畜を守るために玄関のたたきで家畜は飼われています。

村の収入源である稲作は、20〜40代の男性が出稼ぎや通勤で街に出ているため、女性と年配の男性が普段の作業をしています。農繁期には、出稼ぎに出ていた男性も帰り、家族親戚総出で稲作の準備をします。

 

インドは人口の約80%がヒンドゥー教です。村の生活もヒンドゥー暦に沿っていて、インドでのお正月は10月、日本の新年にはみんな普通に仕事をしています。インドのお祭りは、月に一回のペースであり、お寺までの巡礼や、お寺での読経のような合唱、踊りなど、素朴で明るく楽しいお祝いが村の中では見られます。これが町になると、爆竹や花火で派手なお祭りになります。

2004年の活動は、農業の振興につながる事業ということで、限られた水資源を有効に使えるように農地整備を、そして雨期の豪雨で田畑が崩されないように、アグロフォレストリーを組み合わせた活動を行いました。

今年の総植林数は約26,100本でした。植林はモデル区画だけではなく、学校などの公共地、地域の田畑の周りなどにも行いました。チークやナラなどの多目的樹、マンゴーやジャックフルーツなどの果樹を植えました。また、アグロフォレストリーの土地には、土壌を守るためのマメ科植物も植え、野菜栽培も行いました。

農地整備に合わせて、農業講習も数回に渡り行いました。実地講習では、日本や東アジアの条植えにヒントを得たという4STEPという定植法のデモンストレーションを、地域内の水田で行いました。この方法は、定植後の作業の省力化、肥効の向上が見込め、今年の試験圃の稲もすくすくと育ち、生産量も約20%以上の増加となりました。

 

事業地の人々は明るく、好奇心旺盛、おしゃべり好きで、農業講習の時には、活発な質問や議論が飛び交っていました。植林作業は、学校が午前と午後の2シフト制ということで、子供たちもよく手伝ってくれました。


ICAでは、活動の中にリーダーシップトレーニングを必ず取り入れ、地域の人々が地域のことを振り返る機会、今後の計画作りの機会を作るようにしています。

12月には日本からファシリテーター2名が訪れ、環境教育センター(ICAインドが管理する研修施設)で「社会動向の分析」「実践計画」「隠れている矛盾点」「戦略指揮/計画」についてのワークショップを開催しました。

ワークショップは丸二日間行い、老若男女問わず様々な意見が交わされました。地域内の飲酒マナーの話になると、このまま放っておくのではなく、何か解決策を見つけたいと、女性が激昂する場面もあるほど、じっくりと話し合うことができました。

 

左の写真は、2001年に作った潅漑用水組み上げ設備です。これと同時に潅漑も設置し、水利組合が管理をすることが決まりました。今年のアグロフォレストリー事業に伴い、水利組合が共同出資を募り、潅漑の拡大工事が行われました。ICAでは、資金管理などのアドバイスを、継続して行っています。

   

ICAの活動は、ICAインドのスタッフとの協力で成り立っています(写真上 ICAインド代表のジャドゥ氏(右)とフィールドコーディネーターのトゥペ氏(中))。

ICAインドは、事業地で洋裁教室や健康診断なども実施しています。村のほとんどの女の子は、中学校卒業後は家の手伝いをして過ごすことが多く、何かを習う機会がありません。普段着ている服を自分でアレンジできるようになるので、洋裁教室は楽しいという子がほとんどでした。

 

 

 

 

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