ペルー

住民のための栄養改善・
生活改善指導

 

 この事業は、ペルー国アンカシュ県フォルタレサ谷にある8カ村(マナス村、チャスキタンボ村、ウアキシュ村、チャウカヤン村、サン・ホセ・デ・アパック村、ラキア村、カハカイ村、セクエスパンパ村)の貧困(年収250USドル〜450USドル)に喘ぐ住民に対し、収益性の高いギニーピッグの飼育に関するトレーニングを行い、高品質の商品を生産できるようにしました。また、プロジェクトに持続性が生まれるよう、コミュニティ・リーダーを育成しました。





【 援助事業の目標】
・140人の農民に対し、死亡率が高い従来のギニーピッグ飼育法をトレーニングで改善して生産量を増やし、販売による収入を増やすと同時に住民の栄養補給も改善する。

・14人のコミュニティリーダーに対して、能力開発を目的としたトレーニングを行い、各村の発展に貢献できるようにする。

【実施場所】
この地域は首都リマから北へ286km行ったところにあり、海抜2000mから2500mの山岳地域に位置する。



【 調査により判明した現地が抱える問題点】
・雇用機会の無い、当地の人々の主要経済活動は主に、家畜、肉、ミルク、チーズなどの販売や、豆、フルーツなどの栽培だが、多くの収入をもたらすギニーピッグを伝統的で非効果的な方法で飼育している為、高品質のものが生産できない。また、売買に関する知識・手腕の欠如により商品を非常に低い価格で売っており、家計を支えることができない。その結果、他の仕事をする為に自分たちの耕作地を放棄し、若者は貧困生活から脱出するために都会に出て、スラムに住み着くという悪循環が繰り返されている。

・住民同士の意思疎通が十分でないことから、地域が結束していない、組織化していないという点が挙げられる。そのような状態では、計画された活動を進めることは困難となり、彼らの志気を妨げるような依存心が生まれるもととなる。

以下に、調査で判明した具体的な数字結果を示す
・49%の住民が、台所などでギニーピッグを飼っている。
・飼育技術の不足により40%のギニーピッグが、大人になる前に死ぬ。(普通は大体14%)
・95%のギニーピッグが交配種である(肉付きや毛色が悪いので、市場競争力に劣る。繁殖率も低い)

 

【活動内容】
1)貧困の地域住民の現金収入源を確保するために、食料として栄養価の高いギニーピッグ(別名テンジクネズミ) の飼育方法の指導、飼料栽培方法のトレーニング、及びグループ間でギニーピッグの子供の譲渡を行うことにより、受益者を増やしていくトレーニング
2)農薬や殺虫剤を使わずに、家畜の糞等を原料にした有機肥料を使用する環境保全型農業の推進
3)各コミュニティーにおける自発的な活動を促すための、コミュニティ・リーダーの養成

【事業の実施時期】平成16年7月 〜 平成16年12月

 



【現地の人々の反響・意見】
 この事業は私のギニーピッグの飼育技術を高め、そして周りにある資材を利用して農場を作る事が出来ました。ギニーピッグの数は今も増え続けています。 マナス村 Ms. Hilda

 ギニーピッグが立て続けに死んでいった時、飼育を続ける気力が失せていた。しかし、このトレーニングで様々な病気に対する治療法を教えてもらったので、的確に対処できるようになった。トレーニングの必要性を認識した。マナス村 Mr.Lorenzo Huaman

 この事業で一番良かったのは、専門家が実際に自分の農場まで来て、飼育に関する問題点を指摘してくれた事でした。チャスキタンボ村 Mrs.Celiodonia Padilla

 私が一番気に入ったのは、ビュッフェ用の野菜と果物を使ったデコレーションのトレーニングでした。このトレーニングで、大変美しいデコレーションの仕方を学びました。最初は、テレビや雑誌で見ただけだったので、自分に出来るか見当もつきませんでしたが、自分でも大変きれいにできたので、驚いています。トレーニングは私たちの技術力を上げ、収入をもたらせてくれます。もっともっと学ぶ必要があると思います。チャスキタンボ村Mrs.Floriana Dimaz

 トレーニングでは、ギニーピッグの飼育の仕方だけでなく、リーダーシップ養成や効果的なミーティングの仕方なども学びました。ウアキシュ村 Mrs.Elida Pomiano

 獣医が家の農場に来て診てくれるのは、大変ありがたい事です。獣医は、病気予防の薬の使い方について、丁寧に教えてくれます。ウアキシュ村 Mrs.Florinda Padilla

 この村では現在、昔から行われていたギニーピッグの飼育はもう行われなくなりました。もっと技術の発達した方法で飼育をしています。今では、催しの時にだけギニーピッグを食べるのではなく、いつでも良い品質のギニーピッグを食べられるようになりました。チャウカヤン村 Mrs.Gladys Gavino

 農畜産物品評会は大変素晴らしい物だった。様々な村から住民や組織が参加して意見を交換し、私たちがトレーニングやワークショップで学んだ事を披露する事が出来た。また、ギニーピッグ料理のパンフレットも作る事が出来た。サン・ホセ・デ・アパック村 Mr. Cancio Padilla


国際事業のホームページに戻る

 ICAとは? | ICAニュース | 国内活動 | 国際事業 | ファシリテーション | まちづくり

支援・寄付
| リンク | 連絡先 | お問い合わせ | ホームページ | English


We are grateful that this site is sponsored by Next Generation Hosting