桃の接木





コチャマルカとコルカパンパでは、村単位で何か事業を行うときの資金源とするために、共有地においてモモの 栽培を始めました。一年目にはコチャマルカ村の育苗場において台木が育てられました。今年度は、その台木に品質 の良い実がなるように接木を行うための技術移転を行いました。接木に使う穂木は、チンチャにあるペルーいちとも 言われる実験農園からもらってきたもので、品質は折り紙つきです。接木指導をするのは、過去に日本人専門家から 技術指導を受けた経験を持つアレックス(右)です。


接木の手順を見てみましょう。まず少しでも活着率をあげるため、道具を消毒します。作業自体は単純で、穂木と 台木を楔形に切り、周縁にある新たに細胞が生成される場所同士がくっつきあうように組み合わせます。


接着面がずれないようにテフロンテープで固定し、ビニール袋をかぶせて数週間保護します。コツさえ覚えれば難 しい作業ではありませんが、品質の良い果実を収穫するには必ず行わなければならない作業です。従来はモモに限ら ずどのような果物も種から直接育てたもので、果実の質にばらつきがありました。


このコチャマルカにおける実習では、管理に当たる学校の先生と生徒が技術指導を受けました。まわりではまだト ウモロコシが栽培されています。苗木が大きくなって実をつけるまではこうして土地を有効利用するのです。


コチャマルカ、コルカパンパの両村において1000本近くの苗が接木処理を施されました。コチャマルカの育苗場と 果樹園のそばにはバイオダイジェスターが建設されたので、肥料にも困ることは無いでしょう。苗が十分に大きくな るように子供たちが水遣りを続けています。

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