はじめに:2007年8月15日の地震について

 ペルー共和国のイカ州は、首都リマからパンアメリカン・ハイウェーを約200km南下したところに位置する砂漠地帯です。灌漑を施された土地における綿花、ブドウ、その他輸出用作物の栽培が盛んで、更に南には地上絵で有名な観光地ナスカがあります。

 2007年8月15日午後6時半過ぎ、イカ州の主要港ピスコの沖合い40kmを震源地とするマグニチュード7.9の地震が起きました(地図)。被害はイカ州北部のチンチャ、ピスコ、イカ郡のみならず5つの州にわたり、死傷者2,363名、倒壊家屋81,363軒(ペルー国家防災庁レポート)、その他にも多数の病院や学校が被害を受けました。

 ICA文化事業協会は地震後、ICAペルー事務所と連絡をとりながら状況の把握に努め、8月23日よりジャパン・プラットフォーム(JPF)の支援を受けて初動調査及び緊急物資配布の為スタッフを被災地に派遣しました。その調査では都市部の周縁部において多くの家族がアドベ建築の家を失い、十分な支援も無く冬空の下避難生活を送っていることが確認されました。その調査から現在(3月下旬)まで、ICAはJPFを通じた政府資金を利用して、被災者に対する「シェルター建設」と「炊きだし所支援」の活動を2回にわたり実施しています。

 これらの事業は単にシェルターや鍋などの物資を配るだけでなく、被災者の中からリーダーを育て、かつ同じ事業中での活動を通じてそのリーダーシップをおおいに発揮するチャンスが与えられるというものでした。その結果非常にICAらしい事業になったといえるでしょう。

 このページでは調査から現在まで、半年以上にわたるICAのこの地震に対する取り組みを随時ご報告いたします。



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