保育施設補修

エルチョロ村、グアテマラ共和国
1995年8月3日〜1995年12月6日

支援機関:国際建設技術協会
実施団体:ICA 文化事業協会

 グアテマラでは、国土の発展を加速し、世界の国々と対等な関係を築き上げようと努力をしているが、教育制度の限界で将来の発展が妨げられている。特に先住民族が大半を占める地域の非識字率は75%にも及んでいるため、多くの子供達は小学校を3、4年で中退してしまうのである。ここエルチョロ村は、首都であるグアテマラシティから約52km離れており、険しい凸凹道で、最後の5〜6kmは四輪駆動か徒歩でなければ辿りつくことができないような僻地である。大人150人、子供550人の計700人程度の人々からなる。エルチョロ村の一人当たりの月収は約8,000円前後で、天水農業であるため生活が不安定である。この村に現存していた保育施設が雨漏りや土砂の侵入、危険性のある遊び場などの理由で子供の学習施設として適していないため、保育施設の補修を行った。立派に完成した保育施設で、来年度からは資格のある先生が政府から派遣される予定であり、児童数は約2倍になることが見込まれている。
1. エルチョロ村の全景。山の中の比較的平坦な地域に家々が点在している。自然の豊かさと青空に白い雲はグアテマラの農村部の象徴である。全家族が主食である、とうもろこしと豆を栽培している。人口はサンアントニオ州で4番目に大きく、州総人口のやく8%を占める。
補修前の様子
2. 整地工事以前には大きなセイバの木と急な斜面があった。地面が整備されていないためにせっかくの自然豊かな環境を最大限に利用できずにいた。
3. 教室内部。教室後方部の斜面に溜まった雨水が壁に浸み込み、教室内部にまで入り込んでいる。そのため、施設の内外共に大変不衛生であった。
4. 施設正面の急斜面。子供達にはその危険性が理解できず、ここでよく遊んでいた。また、正式な出入り口がなかったため、この斜面を出入り口として利用することもあった。
5. 資材の到着。写真はブロックを運んでいるところ。
6. 塀の支柱作り。日本人プロジェクトコ−ディネ−タ−や保育園に来ていた子供も作業を手伝った。
塀取付け準備
7. 施設後方部の溝。補修前は雨水や泥による被害を引き起こしていた。
8. 塀取付けのための溝整備作業。暑い中での大変な作業であったが、ボランティアの村人は積極的に参加した。
塀作り
9. セメントを作る村人と日本人専門家である宮尾氏。
10. 塀の基礎作り。写真はセメントを流し込んでいるところ。
11. 木の仮枠に補強のためのセメントを流し込み、塀を作っていく。
12. チェーンソーが手に入らず、農具を用いて根伐作業を行った。また、女性も差し入れというかたちで作業に参加した。
13. 施設正面の塀作り。木の仮枠を利用して、コンクリートの塀がつくられた。この部分は道路に面しているため、ゆるい傾斜が付けられた。
14. 完成間近の正面部の塀。子供達が落ちないように、塀は高めに作られた。
フェンス
15. フェンス用の柱はセメントが乾く前に取付けなければならない。
16. 子供がバスの通路に落ちる危険性を考慮し、フェンスは比較的高めに取付けられた。
17. 完成したフェンス付きの塀。
階段及びトイレ用通路
18. 階段の取付け作業。ブロックの高さは子供の歩幅とほぼ同じ20cmである。
19. トイレ。当初保育園内にも作られる予定だったが、土地が狭く、地面が堅いため作られず、結局コミュニティ-センタ-のものを利用することにした。ドアがなかったため取付けられた。
20. グラウンドの状態は改善され、すべり台も設置された。
21. 窓枠取り付け作業。
>22. 窓硝子の取り付け。気候や衛生面を考慮して、このようなデザインのものが選ばれた。
保育施設の塗装
23. 保育施設正面の廊下。窓が取り付けられ、窓枠は緑色に塗られた。また、残ったペンキを利用して、水桶を緑色に、窓枠を白色に塗った。
24. ペンキがつきやすくするために、まず壁にカルを塗った。壁の状態は非常に悪く、大小様々なしみがういていた。
25. 施設の壁や柱は女性の手で黄色く塗られた。
26. 側面から見た保育施設。ペンキの色は日本人専門家と村人が選んだ。また、子供の目の高さを考慮した色の変化は日本人専門家のアドバイスによるものである。
備品
27. 施設の備品の修理は長い間疎かにされていた。写真は本棚を塗っているところ。
28. 使えなくなっていた黒板も修理し、塗装した。
29. 教室を有効に利用し、また、子供達が身の回りのものをかけられるためにフックが取り付けられた。

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