日本

東日本大震災支援活動 
コミュニティ活性化のための園芸活動

2015年4月〜2016年1月


南相馬市原町区牛越仮設住宅 大鹿仮設住宅 八方内仮設住宅
支援団体:日本テーラワーダ仏教協会「慈しみ募金」

 

ICAは2011年から東北全土で飲料水、食品、家電製品、布団、衛生用品、放射線測定器などの物資配布を行ってきました。2013年から現在に至るまで、宗教法人テーラワーダ仏教協会様から仮設住宅というコミュニティを形成する人々の絆を強めるため、園芸活動の継続支援を受け、現在に至っています。活動の効果は当初の予想を遥かに超えたものになりました。仮設住宅の住民自身もその活動効果を実感し、ぜひ活動を続けたいとの声が多数上がっています。 東京電力福島第1原子力発電所事故は放出される放射能の数値は下がったものの、未だ汚染は続いています。帰還困難区域の住民の数は今も189,768人います。


ICAが現在活動を行っている浪江町と小高区は、平成28年から平成29年までは帰還出来ないため、多くの仮設住宅に住む人々は「先行きが見えないこと」への不安を訴えています。仮設住宅の狭い部屋でのフラストレーションなどで精神的なストレスとなっています。このような状況の中での園芸活動、交流会、およびイベントは住んでいる人々に前向きな喜びを味わっていただいております。これもテーラワーダ様のご支援のおかげであると心より感謝申し上げます。


2015年の活動実績

牛越仮設住宅第1自治会 96世帯

牛越仮設住宅第2自治会 98世帯

牛越仮設住宅第3自治会 100世帯

牛越仮設住宅第4自治会 85世帯

大鹿仮設住宅 118世帯

八方内仮設住宅 70世帯

合計:567世帯


園芸活動の評価
園芸活動とは、草花や野菜などの園芸植物や、身の回りにある自然との関わりを通して、心の健康、体の健康、社会生活における健康の回復を図る活動といえます。可憐な花を見て、心を開く人々、花の癒しの力で友情が深まった住民もいます。そして何よりも大きな効果は、明るさと憩いをもたらすことです。園芸によって、震災にはあったが、悪いことばかりでもなく、良いことも体験できたと感じる人々も出るようになったことです。
震災から4年が経ち仮設住宅から復興に向けての動きが進む中で、園芸活動は自治会メンバーの間で培われた絆の意識を守り育てています。そして住民からは活動を続けたいという要望があり、今年も日本テーラワーダ仏教協会様にご協力をお願いする次第です。
・自治会役員の仲が良くなり、活動が楽しいと話す方、活動時の写真を比較して自治会の人々の顔つきが明るくなったと教えてくださる方が出てきました。

・家に閉じこもっていた障害者もお花を通して話すようになり、高齢者も自分の出来る範囲で仕事の分担を行い、友情の絆が深まりました。

・集会にはあまり参加しなかった人も花植え活動で知り合ったことから、声をかけあって出席するようになりました。

・八方内自治区では園芸活動グループをフラワー会と名付け、人と人との交流が広がり、苦楽を共にする喜びを味わっています。

・園芸は楽しみと満足を与える。野外活動に取り組める。野菜などを育てることで、収穫物があり、収入源にもなるという長所を生かして活動を続けたいと考えています。

南相馬双葉漁業共同組合との合意形成ワークショップ
南相馬双葉漁業共同組合との合意形成ワークショップ

東日本大震災支援活動 
園芸活動と東京電力原子力発電所の事故からの学び

2015年4月〜2016年1月


支援団体:日本テーラワーダ仏教協会「慈しみ募金」

 

震災当日の2011年3月11日、東北は非常に気温が低い状況であった。人々は着の身着のままで避難所に駆け込み、学校の運動場、公民館、市役所などで夜を明かした。多くの人々は5〜7回以上もあちこち移動し、ようやく仮設住宅に落ち着いた人も多い。


南相馬双葉漁業共同組合 (組員1,119人)では、放射能の影響で漁業が出来なくなった。そこで理事会のメンバーが集まり、 ICAと一緒に合意形成ワークショップを実施し、漁師の生活を支えるためにはどうすれば良いのかを話し合った。その後、試験操業を初めている。


子供達は学校のグラウンドで遊べなくなり、教室の窓は夏場、暑いにもかかわらず閉めきり、マスクと長袖姿で過ごした。安全のため、昼間は鹿島地区にバスで移動して勉強をした。多くの家族が放射能の汚染を恐れて他県に移動し、町からは子供の声が聞こえなくなった。

 

原子力発電事故後の南相馬市の変化

・南相馬市は事故前は71,561人の人口がいたが、事故後、2015年は54,926人に減少。

・事故前は人々は大きな家に2世代、3世代が一緒に住んでいたが、事故後は小さな仮設住宅になり、家族を呼び寄せることが出来なくなった。

・他県に移る若者が増え、市では活気とエネルギーがなくなった。

 

2015年4月、日本テーラワーダ仏教協会様のご支援で仮設住宅で園芸活動ができるようになりました。これにより住民の健康とコミュニケーションが活性化し、人々は生きがいを取り戻しました。災害で悪いことばかりではなく、新しい人とのつながりや花の癒しなどがあり、良いこともあったと住民は考えるようになりました。

 

問題は今も山積しています。原子力発電所から出る放射能の問題、帰還する住民によるコミュニティーの形成、子どもの成長と環境、高齢者の収入問題、地場産業の復興(農業、漁業)、代替えエネルギーなど多くの問題を抱えています。今後、さらに支援は必要です。

 

 

2016年現在、4年間、誰も住んでいなかった住宅は空き家と化し、猿、豚、ネズミなどによって荒らされ、住むことは不可能である。
2016年現在、4年間、誰も住んでいなかった住宅は空き家と化し、猿、豚、ネズミなどによって荒らされ、住むことは不可能である。
2014年9月 福島第1原子力発電所から1km離れた場所では、 放射線量計が7.85を示していた。仙台では0.065であった。
2014年9月 福島第1原子力発電所から1km離れた場所では、 放射線量計が7.85を示していた。仙台では0.065であった。


仮設住宅花壇に植えられた花
仮設住宅花壇に植えられた花
集会所前花壇の花植え
集会所前花壇の花植え
花植え用に準備された苗
花植え用に準備された苗
牛越第二集会所前の花
牛越第二集会所前の花


2011年3月18日、トラックに食料品を載せ、宮城県へ
2011年3月18日、トラックに食料品を載せ、宮城県へ

東北支援事業

2012年2月13日〜3月31日

 

ICAはジャパン・プラットフォームの助成により、福島県相馬郡新地町及び福島県相馬市において、コミュニティの「つながり」支援を実施しました。

 

主な支援内容は下記の通りです:

1.花植え活動(福島県相馬郡新地町全仮設住宅:8箇所)

新地町全8箇所の応急仮設住宅にて、花植え活動を実施しました。春に向けて、いろどりあふれる地域作りを住民のみなさんとの協働で行ないました。

 

2.共同倉庫設置(福島県相馬郡新地町新林仮設住宅)

被災地応急仮設住宅は、当初の予測よりも長きに渡る滞在が現実のものとなりました。そのため、荷物の収納スペースが少ない住宅構造により、住民の方々から倉庫が欲しいという要請を受け、共同倉庫の支援を行いました。耐用年数が長く、使いやすいアルミコンテナを設置し、より使いやすい倉庫にするためコンテナ内部の棚作りを地区の皆さんと取り組みました。


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東日本大震災被災地支援事業「花と緑で被災地に笑顔を!」
2011年7月29日〜30日 福島県相馬郡新地町の仮設住宅252世帯
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『東日本大震災』被災者支援
2011年6月〜 宮城県南部沿岸部、福島県北部沿岸部
JapanTohoku2011.phase3.pdf
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『東北地方太平洋沖地震』 被災者支援
2011年4月6日〜 宮城県、福島県の6地域
JapanTsunami2011.phase2.pdf
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『東北地方太平洋沖地震 』 被災者支援
2011年3月19日〜 宮城県周辺地域
JapanTsunami2011.phase1.pdf
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東日本大震災被災地支援事業
2011年3月 物資支援
Tohoku 2011.3.pdf
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