ICA Japanについて


 21世紀に入って経済、社会、政治のあらゆる分野でグローバル化の進展が加速し、国連や各国政府の開発に取り組む国際協力も、新たな段階を迎えています。NGO/NPOに代表される市民社会組織の役割も大きく変わり、またBRICsを始めとするアジアやラテンアメリカ地域の急速な経済成長の一方、依然として多くの人々が極度の貧困の中に取り残されています。「アラブの春」に見られる北アフリカや中近東諸国の民主化への闘いや内戦等、世界の各地で紛争とそれに伴う混乱と停滞が続いています。

 これに加えて自然災害も近年世界的に多発しています。日本が経験した東日本大震災には日本社会のみならず世界中の人々が大きな衝撃を受けました。近代化を追い求めて来た人類社会がどこかに忘れて来た大切な何か-それは自然との共生であり、また、人が支え合うことの大切さ-絆であることを、私たちは痛切に思い知らされました。

 ICAジャパンは1970年に任意団体として活動を始め、2001年7月からは特定非営利活動法人として活動してきました。この間一貫して途上国におけるコミュニテイ開発、なかでも女性や子供の教育、栄養、収入向上、保健衛生、農業などの事業に、分野横断的に取り組んで来ました。その活動はアジア、アフリカ、中南米地域に及んでいます。日本国内においても、東日本大震災の直後から被災者への支援活動を続け、現在は福島県の原発被災地域の方々の復興活動を応援しています。海外からも救援資金が寄せられ、国境を越えて支え合う大切さを痛感しています。

 本会(ICAジャパン)は、ICAインターナショナル(カナダ)と世界30カ国にあるメンバー団体の一員として協力し合いながらも独立して開発支援活動を行っています。「そこに住んでいる住民が、その地域の専門家」という認識に基づき、住民の為に人間開発を目的とした研修プログラムや能力開発に焦点を当て、環境に配慮した持続可能なコミュニティ開発を目指します。国連を中心とするミレニアム開発目標(MDGs)という枠組みに沿って、本会は困難な状況の中で自立に向けて懸命の努力を続ける人々ヘの支援に取り組んでゆきます。

                                                                                                                                                                     理事長 佐藤 静代