ネパールにおけるチャウパディ慣習の改善による女性の自立とエンパワメント

支援団体 公益財団法人 生協総合研究所
事業期間 2020年4月〜2021年3月
実施場所 ネパール・チャングナラヤン村周辺にある学校

生協総合研究所・アジア生協協力基金から2020年度の助成金が決定しました。

ネパールの女子生徒たちが生理で学校に行けず、退学せざるをえなくなる状況を改善していきます!

 

■ICAジャパンが支援する理由

ネパール農村部には「チャウパディ」と呼ばれる、月経期間中に女性が隔離される慣習が未だに残っています。ネパール政府は2005年に禁止しましたが、山間部の農村では現在もこの慣習が根付いています。女生徒は月経中は学校に行けないため、授業についていけず、退学するケースが多々あります。

 

このような状況のため、ネパールの女性の識字率は男性より低くなっています。この慣習をなくし、生活の質を向上させていくためには、衛生的で安い使い捨て生理用ナプキンの製 造と販売が必要です。しかし、現在ネパールで購入できる使い捨てナプキンの多くは輸入品で高額なため、庶民は購入でき普及が進んでいません。

 

同時に人々の意識も変えていかなければ、古くからある慣習を払拭することはできません。そのため、月経や身体の仕組み、チャウパディや性差別への認識、生理用ナプキンの知識等、正しい知識を広めていくことが不可欠です。 慣習を変えるには、長期間に渡る継続した取り組みが必要であり、重要です。

 

ICAは現地の人が買える安価な生理用ナプキンを製造できる体制を整えるなど、以前からこの問題に取り組んできています。

 

 2020年度は生協総合研究所からのご支援で2つの地域の8つの学校で、慣習を払拭するためのワークショップを実施します。このワークショップでは、生理用ナプキンを配布し、先生や両親を巻き込んで、正しい知識を指導していきます。

アジア生協協力基金2020年度助成先決定のお知らせ

 

 

■ICAジャパンの支援方法

 

【目的】

  • 生理用ナプキンの無料配布を行うと同時に生理や体の仕組み、チャウパディや性差別に対する意識、生理用ナプキンに対する知識などについて啓発していくワークショップを通して、チャウパディに対する意識を変えることを目的としています。
  • 同時に、地域の女性グループが作った生理用ナプキンを購入することで女性たちの生計向上に寄与することをめざします。

【事業の内容】

チャングナラヤン周辺にある学校において12〜17歳の生徒を対象に、

  1. 生理・身体の仕組みについて
  2. チャウパディや性差別について
  3. 使い捨てナプキンとその扱い方法について

等を内容とするワークショップを行います。1カ所の学校で各回30人~40人を対象として、 ワークショップを3回実施します。先生たちにもワークショップに加わってもらい、このワークショップを8カ所の学校で実施する予定です。ワークショップで配布するナプキンは、以前製造研修を受けた地元女性グループが製造する製品を購入して利用し、現地女性の収入向上と雇用促進につなげていきます。

 

【めざす成果】

ワークショップを実施する学校周辺において、女生徒の勉強の遅れ、退学が減少して、識字率の向上をめざします。同時にナプキンを製造する女性たちの生計向上も図られます。

ワークショップに参加した生徒達が女性の身体や衛生問題を話し合う活動グループを自主的に設立したり、今後新しくワークショップを実施する学校の生徒と共同で、近隣の学校でピアエデュケーション(性教育指導が可能な次世代リーダーの育成を行い、同地域の中で正しい知識が先輩世代から後輩世代へ継承されていくこと)を行うことも期待しています。

 


 

ICAジャパンでは2017年からこの問題に取り組んでいます。

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